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マフィアが充実1970年代のラスベガスを舞台にしたスコセッシ監督の傑作映画であり実話である「カジノ」のネタバレとストーリーです。

ギャング・オブ・ニューヨーク」、「ニューヨーク・ニューヨーク」、「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」などマフィアや暴力をテーマにした作品の多い円熟したマーティン・スコセッシ監督が手がけた作品。合理的な思考でカジノを舞台にのし上がった主人公「レフティ」が、金目当ての妻と結婚して、悪友にビジネスを台無しにされる、実際にあった出来事をベースにした映画。

 

イタリア系移民2世としてニューヨークで生まれたスコセッシ監督は、主人公を通じて、人間の、人間に対する無理解と無寛容さを浮き彫りにする作品が有名ですが、この作品もまさにドストライクです。

さて本編ですが、マフィアが牛耳る1970年台のラスベガスを舞台に、ロバート・デ・ニーロ演じる「レフティ」が故郷を離れてラスベガスへ移り住み、「ツキを一切信じない」合理的な思考でラスベガスのマフィアのボスに次々に気に入られて、カジノの経営の才能を認められ、この世界で成功を収めて行きます。そのレフティを同業者らの手から守ろうとするマフィアのボスが、用心棒をつけます。それがシカゴの知り合いであったニッキー・サントロ。才能なし、努力嫌い、相手をこき下ろすしか能のない、異常に短気で暴力的なニッキーは、レフティの成功に刺激されてラスベガスに移住を決め、徐々にレフティにとって頭痛の種になって行きます。マフィアのグループから融資を受けて新しいカジノの経営を任されるようになったレフティは、その才能で経営する「タンジール」カジノはラスベガスで最も人気のカジノになり、すべてを手にして、美しい高級娼婦に惚れ込み、その女性、ジンジャー(シャロン・ストーン)と結婚します。ジンジャーは駄目男に惚れ込んで大金を貢ぐような女性だったのですが、天才的なサム・レフティも分析をすることなく手にしてしまいます。

 

小悪党だったニッキーはレフティの制止も聞かずにカジノでやりたい放題を続けた結果、警察のブラックリストに載ってしまい、カジノからも追放されます。すると今度は強盗を始めて自分が本物のマフィアだと信じるようになります。他方妻ジンジャーは結婚後も駄目男に貢ぎ続け、それを防ぐために駄目男をボコボコにした夫のレフティを罵るようになります。

 

その後ニッキーはジンジャーと関係を持ったことでマフィアのボスたちから目をつけられてしまい、最後はニッキーもジンジャーも哀れな結末を迎えることになります。主人公サム・レフティも映画の冒頭の車の爆発シーンに合いますが、設置がお粗末だったために奇跡的に助かります。

 

そして彼だけは一人サンディエゴで余生を送ります。

 

これは実際にラスベガスで起こった事件で、ニッキーも、ジンジャーも、レフティも、そして出て来るマフィアも、実際に存在した人々です。生々しいリアルな金と女と人間の弱さや暴力を浮き彫りにしたこの事件は、レフティが小説として出版したことで広く知られるようになりました。

 

現在のラスベガスはすっかり様変わりしてレジャーランドのようになりました。カジノの人気もすっかりネットカジノが主流になりました。インターネットカジノの紹介は別の記事をご覧になっていただくとして、時代の移り変わりと、変わらない人の本質を、カジノを舞台に楽しめる、ダークで大人な映画です。週末のちょっとシリアスな映画を見たい気分の時にぴったりですよ!